日本のスーパーフード!糀がもたらす健康と美肌の秘密

糀

古くから日本食を支えてきた日本人の健康の源“糀”。いま、改めて糀の魅力に注目があつまっています。糀パウダー『雪糀』のブランドディレクターを務める鈴木由起子さんにお話を伺いました。

糀とは?

こうじとは、日本人が古くから親しんでいる味噌や醤油・日本酒・みりんなどを作る際に使われる発酵食品です。こうじには『麹』と書く場合と『糀』と書く場合があり、麹は、米・麦・大豆に麹菌を繁殖させたものの総称で、糀は、そのなかでもお米に麹菌をまぶし繁殖したものを指します。麹菌は『国菌』と認定を受けるほどに、古くから日本の食文化に根付き愛されてきたのです。

日本独特の気候によって生み出された微生物で、デンプンはブドウ糖にタンパク質はアミノ酸に、脂肪は分解・吸収しやすいようにしてくれるので、旨味を引き出し身体に栄養素が吸収されやすい状態にしてくれます。

日本のスーパーフード“糀“―栄養素の消化・吸収を高め、腸内環境を整え、お料理の美味しさもグレードアップ

糀は、お米そのものが持っている栄養分を麹菌が分解することで、消化・吸収を助けお米の力を余すところなく受け取ることができます。また酵素が他の食べ物や体内においても様々な体に良いはたらきを生み出します。

一番の魅力は豊富な酵素をもっていること。数百種類以上の酵素があるという説もありますが、その中でも、でんぷんを分解するアミラーゼ・たんぱく質を分解するプロテアーゼ・脂肪を分解するリパーゼという酵素を含んでいることで、食べ物の消化・吸収を高めてくれる効果がありますし、麹菌が生み出すオリゴ糖が(腸内の善玉菌のエサとなって)腸内環境を整えてくれるので美肌効果も期待できます。

また糀には、美白で有名なコウジ酸や保湿効果のあるアミノ酸など美肌に良いと言われている成分が豊富に含まれています。
私自身、糀づくりをしていた際に、発酵を促すために毎日手で糀をかき混ぜていたところ、手がつるんとしてワントーン明るくなっていくのを実感しました。

プロに教わる!糀の活用術―食べて・塗って、糀のパワーで健康&美肌に

糀パウダーを食卓においてお料理にひとさじプラス

お塩や醤油とまぜて塩糀・醤油糀にするのはもちろんですが、買ってきたお肉にお醤油とお酒、しょうがに糀パウダーをまぜてつけておくだけでも、糀の酵素が働いてお肉は柔らかく味がしみて、とても美味しくなりますよ!

さらにもっと簡単に楽しみたい方は、食卓にお塩のように置いて、お料理にひとさじ入れて食べるのもおすすめです。
揚げ物のような油っぽいものを食べる時は糀パウダーをつけて食べると、脂肪の分解を手助けしてくれるので、食後の胃が軽い感じがします。

あとは飲み物に入れたり、甘味料を入れるかわりに糀パウダーをいれたり。ココアパウダーとまぜてチョコディップにしたり!手軽に発酵食品をとれて本当に万能なんです。

おすすめ糀パウダーアレンジレシピ

糀塩

雪糀と天然塩を合わせておくと(お好みでスパイスなども)、料理の仕上げや下ごしらえなどに糀を便利に活かすことができます。

塩こうじ

雪糀大さじ1:塩小さじ2/1:水大さじ1

醤油こうじ

適量の雪糀に少しずつ醤油をまぜていき、お好みのペースト状にします。

※お好みで生姜やニンニクおろしを加えて便利な調味料に。
※塩・醤油どちらもよく混ぜて1〜2日以降がより熟成して行き美味しく召し上がれます。

甘酒

雪糀50g:70℃のお湯100cc(8時間ほど保温)

雪糀チョコディップ

糀 糀
雪糀 …………………60g
ココアパウダー ……10~16g
水 ……………………100cc
塩 ……………………ひとつまみ
塩以外を合わせて甘酒と同じ要領で混ぜて保温。仕上げに塩で味をととのえて。冷凍すればヘルシーなチョコアイスに。

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糀 
糀は食品なので、お肌につけるのはご自身の判断で行っていただきたいのですが、私はスキンケアにもとっても重宝しています。

一番簡単なのは、入浴剤としてお風呂にいれること。糀菌が一番活発に働く温度は40度程度なので、お風呂のお湯にいれると活性化されて効果的です。糀のお風呂に入ったあとのお肌は、べたつきや乾燥がなく、肌がツルッとしますよ。
麹菌は弱酸性。その酵素は角質や皮脂の分解など、お肌の常在菌が喜ぶはたらきも沢山持っているのです。

保湿パック

雪糀 + ハチミツ + ぬるま湯 3:1:2

練るときは水分を少しずつ足しながらヘラや箸先のようなものでぽってりとした状態に混ぜると簡単です。ポイントは温度。肌にのせると肌の温度でも活性化しますが、小さなタッパーに作って使う前に浴槽やお湯を張った洗面器に浮かべておくと最適です。

私は乾燥が気になるときはハチミツ、吹き出物ができたり炎症を抑えたいときはマメ科の鎮静作用を期待して豆乳で練ったり、脂っこいものを食べ過ぎた!というときは炭のパウダーとお水でさっぱりとパックします。糀自体に豊富なアミノ酸や酵素がつまっているので、もちろん何も足さないときも。

その時々の自分の肌に向き合ってどんなものが必要そうか考えてあげるケアが、自分でできるオーダーメイドの贅沢だと思うので、泥、炭パウダー、ヨーグルト、オイルなどお好みの素材で試してみてくださいね。

食生活や運動やストレスなど、自分の体や心の状態と対話しながらケアすることで、内からも外からも自分のペースで美しくなっていきましょう。

【取材協力】
雪糀ブランドディレクター 鈴木 由起子

きれいと生きもの研究家。鎌倉在住。「発酵居酒屋5」料理長の夫と経営する「moWa(もわ)」で発酵と出会い、糀をつくりはじめたことで
身近なもので健康的に主体的にキレイになるという考え方にシフト。
キレイになることへのハードルをなくし、自分らしく輝く女性を増やすために都内や鎌倉近郊で糀美容のワークショップなどの活動を行う。
現在は3姉妹の母・第4子妊娠中。ティーン世代や幼児期からの身体や食への意識や、それを取り巻く社会の在り方について研究中。