気になる子どもの食物アレルギー

食物アレルギー

ここ最近、「アレルギー」に関する悩みをあちこちで目にするようになりました。筆頭は国民病とも呼ばれている花粉症。そのほかにも様々なアレルギーがありますが、このようなアレルギー、50年前にはほとんど存在していなかったのだとか。それが今では国民の3人に1人がなんらかのアレルギーを持っているというから、驚きですよね。今回は誰にでも起こりうる食物アレルギーについて、もし自分の子どもが発症したら?という場合にも触れながら、アレルギーの現状について解説します。

増える子どもの食物アレルギー


アレルギーは年齢とともに症状が次々と異なる形で現れることが多く、このような現象を「アレルギーマーチ」と言います。それが特に顕著にみられるのが、食物アレルギーです。
国内の食物アレルギーの有病率は乳児で約5~10%、幼児で約5%、就学児以降が1.5~3%、成人では1~2%程度になると言われていましたが、現在はどの年齢でも増加しており、学校では学年に1~3人は食物アレルギーの子どもが存在していることになります。
以前は乳児期に発症しても、年齢とともに耐性を得ることによって自然に治っていくことが多いとされていましたが、近年は成人になっても治らないケースも見られます。

食物アレルギーを起こす特定原材料7品目

食物アレルギー
厚生労働省は2001年4月1日よりアレルギー物質を含む食品表示を義務化。食物アレルギーを起こすことが明らかになった食材の中でも特に症例数が多いものを定めたものとして、「特定原材料」が規定されています。卵・乳・小麦・エビ・かに・そば・落花生を特定原材料7品目とし、その中でも卵・牛乳・小麦が3大アレルゲンで、全体の7割を占めると言われています。
この3品目は日常でも非常に口にしやすく、もし子どもが食物アレルギーと診断された場合、これを避けた食事を子どもに提供しなければならないので食事の管理がとても大変です。

私の次女は月齢6ヶ月の時、「乳糖不耐症」にかかったことがあります。
「乳糖不耐症」とは、牛乳の糖分を消化する力が弱く、下痢をしたり、膨満感を感じたりする症状。それまで次女は母乳で育てていましたが、仕事復帰をするため、保育ママに預けることになり、ミルクを併用することに。ミルクを与え始めた途端に毎日下痢をするようになったのでおかしいと思い、小児科に連れて行ったところ、医師に指摘され、発覚しました。牛乳成分が入っていない「ボンラクト」という特殊な粉ミルクに切り替えることで改善され、ほっと一安心。この時に初めて食物アレルギーを強く意識したことを覚えています。

食物アレルギーの症状

食物アレルギー
食物アレルギーとは、簡単に言うと、侵入してきた異物に対して体の中で抗体を作るわけですが、小麦ならグルテン、つまりタンパク質に対して反応することで起こります。症状としては、局所的な蕁麻疹やかゆみ、咳や嘔吐・下痢などからショック症状に至る全身性のアナフィラキシーなど様々。多くは口にしたらすぐ、2時間以内に症状が現れることがほとんどですが、遅延型の症状が見られることも。アナフィラキシーショックになると、血圧低下や意識障害など重症の反応を起こす場合もあります。

食物アレルギーは成長とともに耐性を獲得して症状が治まっていくとされていましたが、小学生になっても治らずに、アレルギー食材を避けている子も多いです。こうした子どもに対して、学校給食での取り組みも進んでいます。

川崎市のある小学校では、アレルギーに対して担任の先生だけでなくクラスメイト全員が知っており、アレルギーを持つ生徒がアレルギー食を口にすることのないよう情報をシェアし、給食の時に気を配っているそうです。最近では給食で出すパンが米粉パンに代わり、小麦粉アレルギーだった児童はこれまで避けていたパンをみんなと一緒に食べられるようになりました。
こうした学校の丁寧な取り組みにより、私が子どもの頃だった時よりもずっと今の子どもたちは「食物アレルギー」に対する意識が高いように思います。あの子はこれが食べられないから、と子どもが友人を気遣う姿はグッとくるものがあります。

食物アレルギーに対する取り組み方

食物アレルギー
こうした「食物アレルギー」の認知が広がり、最近では工夫された食材が多く販売されるようになりました。卵・牛乳・小麦を使わない製品や、アメリカではすでにポピュラーなグルテンフリーの食品も多く市場に登場しています。アレルギー食材の上位3種類(卵・牛乳・小麦)は日常生活でもよく口にしやすいものであり、働く女性が増えた今、その食材を避けながら多忙な毎日を過ごすというのは簡単なことではありません。それを考えると、代替食品が手軽に手に入ることは家庭の大きな助けになります。子どもの時は、他の子どもと同じようにできないことが、子どもにとってとてもストレスになることもありますから。

一方、まだまだ外食においては、アレルギーを避けて食事をするのは難しいのが現状。レストランは特殊なところしかグルテンフリーの対応をしていませんし、日常的に利用するにはまだまだ時間がかかりそうです。
ちなみに、消費者庁の「即時型食物アレルギー全国モニタリング調査結果報告」研究代表者海老澤元宏)調べによると成人で最も新規発症が多いのは小麦だそうです。

特定原材料7品目不使用、国産米粉パン登場!

数年前にグルテンアレルギーを発症して、グルテンフリー生活を送っていたことがあるのですが、最もつらいと感じたのは、大好きなパンを食べられなかったこと。「米粉パン」と呼ばれるものは数多くあれど、米粉100%のものとなるとなかなか見つからなかったり、美味しさを求めると「それなり」になってしまうことが多かったのです。そんな中、第一屋製パンが発表したのが、特定原材料7品目不使用、国産米粉100%、そして美味しさにこだわった米粉パン。この米粉パン、とにかく美味しい!玄米ピューレを混ぜ込むことで、米独自のもっちりとした噛み応えを実現しています。

FAHAN

18個入り 3,240円(税抜)
/第一屋製パン(0120−880−135)
fahan.jp

参考資料:厚生労働省PDF食物アレルギーとは
参考文献:子どものアレルギー(文藝春秋)